Uesugi Hideki Portfolio

Uesugi Hideki

上杉 英機

北海道大学大学院理学院数学専攻修士1年
デザインサークル「+D tips」所属
NPO数学見える化プロジェクト 学生会員

使用可能ツール:illustrator, photoshop, figma

研究分野

私の研究分野は微分幾何学と呼ばれる幾何学の一部で、微分をしたり微分方程式を解いたりして曲線や曲面の形を調べていく分野です。
特にその中でも和や積などの演算が入った体系の形を調べるリー群や等質空間と呼ばれる対象を研究しています。
イメージとしては数直線上の数に1を足していくと等間隔にどこまでも遠くに進んでいく様子から「直線」の概念を再定義したり、時計のように12から1進むと1の場所に戻ってくる様子から演算体系における輪環の形を調べたりする学問です。
推しの等質空間
~双曲平面~
双曲平面はxy平面の上半分に特殊な距離構造を入れた空間であり、等質空間の例の一つです。
具体的にはx軸に近づけば近づくほどものさしの目盛りが細かくなっていく、つまり同じ距離を進んでいてもx軸に近づくにつれて一見どんどん進むのが遅くなっていっているように見えるような距離構造です。
五条悟の無下限呪術のようにx軸との間に”無限”があるイメージです。

右図は双曲平面内に合同な三角形を敷き詰めている図です。すべて同じ大きさ、同じ形の三角形を敷き詰めているのにx軸に近づくほど見た目が小さくなっているのがわかります。

  数学×デザイン

数学は関係性を"可視化"する言葉のひとつです。
「yはxより1大きい」「この三角形たちはすべて合同である」など、完璧すぎる秩序の中で多様な数学的対象が様々な関係性を築いており、それらを正確に記述し調べるための言葉が数学なのです。
この関係性や性質を正確に多くの人に伝えたいという気持ちは自分がデザインを考えているときの気持ちと全く同じです。
目には見えない抽象的な関係性などを様々な方法で”可視化する”ちからを大学と大学院で数学を学ぶことで得ることができました。
今度はより有機的で複雑な企業と顧客の関係、企業と企業の理想との関係、などを多くの人に伝えるデザイナーという職業に応用していきたいです。
今までに制作した作品はこちら
2024.All rights reserved.
uesugi.hideki.y6@elms.hokudai.ac.jp